御津町の合併問題

別リンクページ
9月7日 廃置分合(合併)の全討論・一部質疑追加(10月23日リンク再構築)
6月29日合併法定協議会設置議案ページに討論参加者全員の発言追加。
7月20日リンク/「御津町の将来単独財政を検証(PDF)」ビラを追加。

目次
合併問題の経緯/動き
合併協議会の設置についての議案が可決
住民投票条例案の結果
近隣市町の財政分析・規模
合併市町村の現状分析
非合併町村の現状
自立と合併の利点・欠点(結論)
経緯(”広報みと”より抜粋+修正・加筆)
平成16年2月29日
 豊川・宝飯合併に対して、住民投票で69%の反対が示される。
平成16年3月31日 
 豊川市・音羽町・一宮町・小坂井町・御津町合併協議会(平成13年11月設置)を解散
平成16年12月14日  
 御津町議会が「御津町の将来を考える会」を発足
平成17年8月下旬 
 県合併支援室において、御津町・音羽町・小坂井町の住民を対象に地域実態調査(アンケート)を実施。御津町は1000名対象。
 ★結果情報収集中…

平成17年12月1日 
 町企画課が町内全世帯に県合併支援室の行った行政運営実態調査(=地域実態調査?)の結果を配布。

平成18年7月2日 
 深谷町長4選(対立候補の鈴木氏は「合併を争点にしない」と明言しての選挙戦でした)

平成18年8月〜9月 
 町内で6度(広石公民館、西方公民館、西部児童館、構造改善センター下佐脇会館、御馬公民館、中央公民館)住民説明会を行なわれる。住民参加者は188人
 しかし、その内容は県からの報告であり住民理解を得る説明ではなかった

平成18年8月22日 
 御津町議会議員15人中13人が共同で町長に対し住民投票を要望(町長は却下する)

平成18年9月28日 
 合併に関する住民説明会を中央公民館において開催(町と議会合同主催)
平成18年9月29日
 御津町臨時議会において、「豊川市との合併協議を求める決議について」決議案を賛成9・反対5で可決。
平成18年10月31日 
 御津町が豊川市に合併協議を申し入れる。

平成18年12月1日〜15日
 御津町の合併について住民投票を求める署名が開始される。
 署名総数1379筆/有効署名数1257筆(人)

平成19年2月8日
 御津町臨時議会において、合併について意思を問う住民投票条例案が賛成3・反対11で否決される。

平成19年6月8日
 御津町6月定例会において、「豊川市・音羽町・御津町合併協議会の設置について」が賛成7反対4で可決される。

平成19年8月16日
 臨時議会において、「豊川市、音羽町及び御津町の廃置分合(合併)について」が賛成6反対5で可決される。

平成19年2月8日合併について意思を問う住民投票条例案
(賛成3・反対11で否決)
反対意見(討議より抜粋) 賛成(討議より抜粋)
発言/山本町議、波多野(善)町議、尾藤町議 発言/木村町議、本庄町議
1.「合併問題に住民投票は馴染まない」
2.「住民投票は町長と議会が対立した時にされるもの」
3.「議員の職責で決めれば良い(町民は正しい判断が出来ない可能性がある)」
4.「今までの説明会や議会議論で充分町民も理解している」
5.「住民投票をすれば、対立を生み混乱させる」
1.「小坂井町や春日町など住民投票は多くの自治体で実施されている」
2.「説明会に来た延べ人数は188人だけ。民意は計れない」
3.「7回あった説明会のうち6回は県からの報告。御津町の合併説明は実質1回」
4.「短い期間での約1300の署名は重い」
5.「町長は合併を公約にしているように見えなかった」
(!)賛否意見の判断は皆様に委ねたいのですが、一つだけ指摘します。

 「”町民は正しい判断が出来ない可能性がある”から議員の職責で決めれば良い」という意見は全く筋の通らないことです。
 町民の判断を疑った時点で、議員の当選(得票)も疑うことになり、間違って当選したかもしれない議員にどうして正しい判断が期待できるのでしょうか。町民も議員も同じくらいに間違える事があるのです。

平成19年6月8日「豊川市・音羽町・御津町合併協議会の設置について」
(反対4・賛成7で可決)
反対意見(討議より抜粋) 私の詳細討論 賛成(討議より抜粋)
*御津町に財政不安はない。豊川市の方が不安定。
*町民の意思が測れていない。
*合併しない小さな町でも行政効率化・高齢化に対応できている。
*前回の「合併推進決議」を翻してはいけない。
*法定協に夢を託したい。
*やっと、豊川市が合併に前向きになってくれたのを、無駄にしてはいけない。
協議会設置についての討論発言

 

平成19年8月16日「豊川市・音羽町・御津町の合併」
(反対5・賛成6で可決)
反対意見(討議より抜粋) 私の詳細討論 賛成(討議より抜粋)
*住民投票するべきだ。
*御津町の財政は将来、ますます良くなる。
*合併問題について具体的な答弁もされていない。
*住民の意思は問わない、説明も不十分、町民に対して大変礼を欠いたものだ。
*立派なまちづくりに力を合わせ、団結して深谷町長のもとで頑張ろう。
*今まで議会において幾度ともなく合併について議論し、協議をしてきた。
*豊川市から温かい心はからいもいただいている。
*小規模自治体では行政運営上限界がくることが予想される。
*合併することで、地域の課題に対して共通の認識を持ち、知恵を出し合うことが必要だ。
合併決議に対する討論参加者全員の発言UP!

 

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財政分析比較
平成16年度・財政分析 御津町 豊川市 小坂井 音羽町 全国平均 蒲郡市 豊橋市
財政力指数
(高いと良い)
0.78 0.84 0.76 0.84 0.47 0.86 0.93
経常収支比率
(低いと良い)
85.5% 89.5% 82.5% 85.6% 90.5% 95.9% 84.6%
起債制限比率
(低いと良い)
7.1% 8.4% 6.6% 11.5% 11.2% 9.9% 8.9%
規模比較
人口比較(平成18年度) 御津町 豊川市 小坂井 音羽町 蒲郡市 豊橋市
総人口 13691 137478 21806 8959 82108 381999
面積(平方km) 18.73 102.05 9.92 29.65 56.81 261.36
人口密度(人/km2) 718 1352 2197 297 1444 1432
 
参考1/合併の効果(「市町村合併による経済効果の再検討」日本経済研究センターより)
最も効率的な人口数 人口密度661/km2以上
11万人〜13万人
人口密度269/km2以上(音羽)
11万人前後
その他 @人口密度が近似しているほど、合併効果は高くなる(過疎地以外)。
A人口が一定規模を超えると、かえって効率は悪くなる。
(豊川市に当てはめると既に最適な人口数を超えている)
追記/合併特例債の使用は合併効果を打ち消し、財政悪化を生む。
参考2/藤田邦夫氏の修士論文(「市町村合併成否の実証分析」宇都宮大学・行政学研究部より)
統計データによる合併成否判断 @「自治体間の人口差」「合併後の人口」は大きいほど合併効果が低くなる可能性がある(断定はできない)。
A「面積」が大きいほど合併効果が低くなる。
合併で成功・失敗した平均規模
+効果が多かった自治体 −効果が多かった自治体
人口比 約4.38倍 約5.18倍
合併後人口 約64,000人 約144,000人
合併後面積 約179平方キロメートル 約268平方キロメートル
分析後の仮結論
@総人口・人口差の観点から、豊川市・豊橋市との合併は効果が薄いか逆効果となる可能性がある。
A面積では、豊橋市との合併は効果が期待できない。
B合併効果から見る選択としては、蒲郡市との合併が最も効果的であると考えられる。

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合併市町村の現状
岩手県の合併市町と非合併市町の財政比較(平成18年度市町村普通会計当初予算の概要より)
合併市町村と非合併市町村との主な経費の対前年度伸び率の比較
歳出項目 合併市町(12 団体) 非合併市町村(23 団体) その差 御津町換算(H16年)
人件費 −3.6 − 3.5 −0.1% 約−90万円
公債費 + 0.5 − 1.3 +1.8% 約+550万円
普通建設費 + 6.9 −12.1 +19% 約+1億500万円
*御津町換算は総務省「市町村別決算状況調」最新版を利用しています(2007年3月現在)
@特例債の影響も大きいが、総じて市町村合併により財政悪化している事が分かる。
A人件費の削減効果は大きな差とはなっておらず、非合併でも人件費削減の可能性が読み取れる。

* 長い年月が経てば人件費の差はもう少し出てくるものと思われます。
* 合併特例債などの優遇措置は現在ほとんど無くなっています。
他地域の合併自治体(+シミュレーション)の状況
@久米島町(旧具志川村と旧仲里村)は合併三年で財源不足となり、地方債残高も2002年の86億円→120億円(2008年予定)になろうとしている。 参考アドレス総務省「地方財政の状況」

A山口県内の合併市町村では、特に周辺部で「人の住めない地域へと変貌しようとしているby長周新聞」とされ、サービス低下・負担増・合併前の約束も反故にされている。一方、非合併の自治体では県発注の公共事業が減らされこちらも苦しんでいる。

B岡山県倉敷市では、特例債の影響を加味しない財政シミュレーションでは平成22年度より赤字となる事が数字として出てしまいました。人件費削減効果は1%未満(倉敷市の総人件費約330億の内、2億2千万円が削減できる)。

C静岡市は政令指定都市となれたが、委譲された権限・業務分の財源が貰えず50億円以上の財源不足となる。

★ 最大の合併効果であろう人件費削減は財政の中では微微たるモノであり、合併による財政負担増の方が大きいと推測できる。
★ 合併によるサービス維持は期待出来ない。
★ 合併してもしなくても、政令都市になってもならなくても苦しい模様⇒国・県の地方いじめ?
財政力の高い豊田市に編入した足助町の現状
@道路整備などは進んでいる。
A役場職員の多くが豊田市役所へ転勤し、役場業務は簡単な窓口サービスのみになりつつある。また、小学校の統廃合検討なども。
B国保税・介護保険料・保育料・水道料金などが値上がり負担増が起こっている。

★ 財政力のある市に吸収されても、サービス低下・負担増が起こる。
★ 公共事業増が地域経済の好循環に発展する可能性はある。ただし、役場職員の流出(雇用の減少)で経済環境悪化の可能性もある。
…今後の経過に注目。
合併の弊害を認識し、対策している自治体・対策例
新潟県上越市
@合併特例債を無駄な事業増に使わず、本来計画されていた地方債分に充てるなどして、財政肥大を効果的に抑制⇒特例債の巧い使い方。

A周辺地域の衰退対策・要望汲み上げとして、公募公選制による地域協議会の設置。

参考
上越市地域協議会の概要
分析後の仮結論
@合併メリットは主に公共事業による土建業の雇用増、或いは維持できること。
A合併デメリットは吸収される側の住民負担増とサービスの低下であり、財政が豊かでも避け難い。
B財政は総じて厳しくなっている。公共事業増が将来の公債費負担、物件・道路維持費増にもつながっている。
C一部地域での合併弊害を極力無くそうという事例も有り、参考にしたい。

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非合併町村の現状
福島県矢祭町
@特別職(町長・助役・収入役・教育長)の報酬見直し、人員適正化(縦割り行政の排除)、シルバー人材の活用、民間委託などなど、各歳出削減努力を推進して財政健全化が進んでいる。
* 平成14年度から17年度にかけて歳出の三割に当たる14億円を削減達成。

A職員のフレックスタイム制の導入、介護保険事業ニーズの的確対応などでサービス維持・安価な公共料金を実現している(他の合併市町よりも安い)。
* 介護保険料1940円、水道使用料1165円/10m3、保育料 1万3200円(延長無料)など。

参考
矢祭町集中改革プラン
福島民報社/矢祭の公共料金
長野県栄村
@住民ヘルパーを養成し、矢祭町同様全国最安クラスの介護保険料を実現している。
* 1号被保険者介護保険料1950円、住民ヘルパーは月10万円の収入

A「道直し」「田直し」政策(重機リース方式)などで財政支出の大幅削減を推進中。
* 平成14年度歳出総額38億円⇒16年度33億円(約5億円=約13%削減)

参考
栄村集中改革プラン
janjan/長野県栄村(3)村民総ぐるみで人間復活の社会を追求!
長野県下條村
@行政のスリム化を推進し、道路整備なども「建設資材支給事業」と銘打ち、従来の事業支出を約1/32にするなど、将来の交付税減にいち早く対応している(自立財政)。
* 起債制限比率1.9%で県内最良。
* 平成14年度歳出総額42億円⇒16年度23億円(19億円減=約45%歳出削減!)


A中学生までの医療費無料・若年層向け村営住宅供給など「独自の福祉サービス」を展開して、人口増・県内最高出生率を示している。
* 平成3年には約3800人まで人口減少していたが、17年には約4200人に。
* 平成10〜14年までの出生率の平均値1.97(全国平均1.36)。16年単年度では2.59!


参考
下條村自立(律)宣言
janjan/地方の工夫が国の財政を救う!(2)〜長野県下條村現場レポート〜
仮結論
@行政改革は合併しない自治体で大きく進み、財政健全化が達成されつつある(合併自治体の財政悪化と比べればなお更)。
A介護保険事業・少子化対策なども大規模自治体以上の工夫と効果が出ている。

★ 「合併=行政改革」「合併=将来福祉への対応」という掛け声は間違った認識(ミスリード)といえる。介護事業に関しては、逆効果であると栄村村長が示唆している。

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(御津町から見る)自主自立と合併の枠組みそれぞれの利点/欠点
御津町単独
リンク/「御津町の将来単独財政を検証」
 メリット
@町独自の政策実施や、将来の道州制・東三河市移行の際には町独自の意見が発信できる。
A近隣市町と比べて豊富な貯金・積み立てを町内で利用できる。
B町内の細かな要望も届き易い。
 デメリット
@専門職員の配置など行政人材にお金をかける事は難しい。
A良くも悪くも、合併した町・地域と比べられ、行政・議会の責任も大きくなる。
豊川市との合併
 メリット
@数年後には人件費削減効果が出てくる予定。
A県の指導による為、いくばくかの財政支援が貰えるかも知れない。
B専門職員の配置が期待される。
 デメリット
@合併特例債が現豊川市のみで使われ、その借金だけは御津町も負担する。
A周辺部として、細かなニーズが届き難くなる。役所への交通アクセスも悪い。
B交付税は無くなり、財政的には厳しくもなる。
蒲郡市との合併
 メリット
@電車一本で中心部へ行ける利便性。
A最も効果的な人口となり、歳出削減効果が豊川市や豊橋市と合併するよりも期待できる。
B専門職員の配置が期待される。
 デメリット
@近隣市(豊川・豊橋)と比べると一番、財政が苦しい中に入っていくこととなる。
A周辺部として、細かなニーズが届き難くなる。
B交付税は無く(不交付団体に)なる。
豊橋市との合併
 メリット 
@近隣市で最も大きな都市で、安心感が持てる。
A数年後には人件費削減効果が出てくる予定。
B専門職員の配置が期待される。
 デメリット
@他合併枠組みの中で最も遠い周辺部となる。
A相手の規模が大き過ぎ、人件費削減効果は小さい。
B交付税は無く(不交付団体に)なる。
小坂井町との合併(二町合併)
 メリット
@人口密度が高く、行革も具体的に進められているので、経費節減効果が高い。
A人口・面積ともに無理が無く、どちらも辺境部とはならない(アクセスも良好)。
B対等合併をすることが出来る。
 デメリット
@他の枠組みと比べて小さい分、合併しても専門職員の配置などは難しい面も。
A交付税は合算算定されて、2町が単独で貰う合計額よりも減る。ただし、不交付団体にはならない。
B将来、役場の位置などで揉める可能性有り。
結論
☆ 町の将来を考えると、「単独自治体での行政改革」が財政的にも地域の活性化にも良いと考えます。
☆ 仮に合併しなければならないのであれば、蒲郡市或いは小坂井町との合併が財政効果の上でも、老後の交通問題でも良いと考えます。

★ 豊川市との合併は「御津町による為当地域のみの吸収(分割と合併の両用)」であれば効果的と思われる。

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関連ページ/ 御津町への政策案
活動報告(住民投票ビラなど)
関連掲示板/ 合併問題スレッド




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