事業協同組合

 事業協同組合とは、4人(社)以上が集まり、その事業の一部を共同化する組合組織です。

 同業種の会社・個人企業が、共同仕入れや共同保管をするために設立する場合が典型的です。

 例えば、私の地元には、梅干し(南高梅)を加工する会社がたくさんありますが、原料となる「白干し」(塩だけでつけた、減塩や味付け加工をしていない梅干し)を農家から仕入れたり、原料の梅干しを保管したり検査したりする目的で、協同組合が作られています。

 また、小さなスーパーマーケットが「ショップチェーン」を作って、共同で、仕入れ、新商品の開発、大売り出し、宣伝などをしています。

 個々の企業がバラバラでするよりも、合理化でき、効率がよいからです。

 もちろん、異業種の事業者が集まった組合も認められます。

 設立には、県知事の認可が必要です。(同一の都道府県内で活動する場合)

 4人(社)で設立する場合、役員は、理事3人(うち1人が代表理事)、監事1人が最低必要です。

 以下に、事業協同組合がすることのできる事業内容を列挙します。

 主な事業内容ねらい
共同生産製品や原材料を組合の施設で生産(加工)規格統一、コスト低減
共同加工
共同販売組合が、組合員の製品を買い取り(または委託を受けて)需要先に販売有利な取引条件、販路拡張
共同購買製品、原材料を組合が買い、組合員に供給品質、規格の統一、入手価格の引き下げ
共同保管組合で共同倉庫を設置保管経費の節減
共同運送組合員の取引先に運送運賃の節減
共同検査設備、原材料、製品の検査品質の維持向上、規格統一
共同受注組合が取引主体となって注文を引き受け、組合員に下請け取引範囲の拡張、取引条件の改善
共同宣伝共同宣伝、見本市、展示会、共同売出し、市場調査
品物の市場開拓
事業に関する調査・研究
事業に関する品物の研究開発
新商品・新技術の研究開発
共同労務管理集団求人、共同教育訓練、共同宿舎の設置
事業資金の貸し付け商工組合中央金庫、中小企業金融公庫、国民生活金融公庫などから資金を借り入れ、組合員に転貸
債務保証組合員が、商工組合中央金庫、中小企業金融公庫、国民生活金融公庫などから資金を借り入れる際の債務保証、組合員が仕入先などと取引する際の債務保証
団体協約の締結親会社との下請契約、無体財産権の利用契約など、組合・第三者間の契約の効力を組合員に及ぼす組合員が単独でするよりも条件を有利に
教育、情報提供研究会、講演会、情報誌の発行
中小企業倒産防止共済事業の受託
労働保険事務組合の業務
福利厚生慶弔金の給付
倉荷証券の発行
商品券の発行

事業協同組合の設立の方法

 まず、設立発起人を4人(社)以上集め、組合の名称、事業内容、役員体制などを定款と設立趣意書にまとめます。

 創立総会を開きます。

 知事に設立認可申請をします。

 認可が出たら、登記します。

設立認可申請書の一式と添付書類

  1. 申請書
  2. 設立趣意書
  3. 定款
  4. 事業計画書(2年分)
  5. 収支予算書(2年分)
  6. 資金計画書
  7. 誓約書
  8. 同意者名簿
  9. 出資引受書
  10. 役員名簿
  11. 総会議事録
  12. 役員就任承諾書
  13. 理事会議事録
  14. 委任状
  15. 発起人の印鑑証明(発起人が会社であれば、会社の印鑑証明。個人企業であれば、個人の印鑑証明)
  16. 発起人の資格証明
  17. 発起人が会社であれば会社の登記簿謄本